日常生活でもよくやってしまう足首の捻挫。
ここでは、その原因や対処法について説明していきますね。
原因
足関節捻挫は、足首の関節が過度に曲がったり、ねじれたりすることで起こります。
原因としては、スポーツや運動中の急な動き、ジャンプの着地、
不安定な地面で足をとられたり、階段や段差の踏み外しなど、
主に足首が内返しになり発生します。
症状
●痛み
関節の周りに痛みを感じる。
●腫れ
関節の周りが腫れることが多い。
●赤み
関節が赤くなることがある。
●動きの制限
関節の動きが制限される。
●歩行困難
歩くことが難しくなる。
RICE処置
初期対応として基本的なRICE処置について説明します。
●安静 Rest
関節を使わずに休むこと。
●冷やす Icing
関節を冷やすことで腫れと痛みを軽減する。
●圧迫 Compression
包帯やサポーターを使って関節を固定し、腫れを抑える。
●高さを上げる Elevasion
足を心臓より高くしておくことで腫れを軽減する。
足関節の靭帯の構造
足首の捻挫で最も多いのが、内返し捻挫です。
ということは、外側の靭帯を痛めやすいということです。
下の画像を見てもらうとわかりますが、痛めやすい3つの靭帯が載っています。
前距腓靭帯、踵腓靭帯、後距腓靭帯
中でも1番痛めやすいのが、前距腓靭帯です。
分類
足関節捻挫は、その重症度によって3つのグレードに分類されます。
グレード1 (軽度)
●靭帯の損傷
軽い引き伸ばしや小さな断裂
●症状
軽度の痛みと腫れ、若干の不安定感
●治療
休養。冷やす、圧迫、足を高くする(RICE処置)、早期回復
グレード2 (中等度)
●靭帯の損傷
部分的な断裂
●症状
中等度の痛みと腫れ、関節の不安定感、歩行困難
●治療
休養。冷やす、圧迫、足を高くする(RICE処置)、リハビリが必要、治癒に数週間
グレード3 (重度)
●靭帯の損傷
完全断裂
●症状
激しい痛みと腫れ、関節の不安定感.、ほとんど歩けない
●治療
休養。冷やす、圧迫、足を高くする(RICE処置)、
装具やギプス、理学療法、場合によっては手術、回復に数か月を要する
まとめ
足関節捻挫は、靭帯だけではなくて、
靭帯の付着部の骨を引っ張って骨が剝れたり、
骨同士がぶつかって骨折したりする場合もあります。
まずRICE処置をして、病院や整骨院でしっかりと診てもらうことをお勧めします。
わからないことがありましたら当院にご相談ください。