
肩こりは、首の付け根から肩・背中にかけての筋肉がこわばり、張っている状態を指します。
ひどくなるとだるさや重さ、疲労感、痛みを感じることがあります。
では、肩こりはなぜ起こるのでしょうか?以下に肩こりの主な原因とその対策をご紹介します。
肩こりの原因と対策
1.長時間同じ姿勢でいること
〇デスクワークや読書などで長時間同じ姿勢を続けると、首から肩の筋肉が硬直し、血行不良により肩こりを引き起こします。
特に最近増えているのが、PCやスマホを長時間使用することで起こる肩こりです。
〇適度に休息をとり、体操など体を少し動かすといいでしょう。
2.PC・スマホの見すぎによる目の疲れ
〇細かい文字を見続けると、目やその周辺の筋肉が緊張します。PCやスマホは光源を見つめているのと同じなので、眼精疲労を引き起こします。
〇目を閉じて休ませることが大切です。
3.ストレス
〇精神的なストレスから自律神経が乱れ、血流が悪くなったり筋肉が硬直したりすることがあります。
〇心身をリラックスさせたり、ストレスを発散することが大切です。
4.運動不足
〇運動不足が続くと筋肉が衰え、筋肉が弱くなります。弱くなった筋肉を支えるために筋肉が緊張状態になり、肩こりの原因になります。
〇運動や体操、ストレッチをすることが大切です。
5.体の冷え
〇体が冷えて動かしにくくなると全身の血流が悪化し、肩こりが起こりやすくなります。
〇適度な運動で筋肉量を保ち、体を温めることが大切です。
肩こりの解消法
肩こりを解消するためには、以下の方法が効果的です。
1.体を動かす
〇長時間同じ姿勢を続けないようにしましょう。1時間に1回程度立ち上がり、首や肩をまわして筋肉の緊張を和らげます。
〇ヨガやピラティスなどの全身運動やウォーキング、ジョギングもおすすめです。
2.肩や首を温める
3.肩や首のマッサージをする
〇肩や首をマッサージすることで緊張をほぐし、血流の改善を行うことで痛みが和らぎます。

解消ストレッチ
肩こりを和らげるためのストレッチをいくつかご紹介します。
これらのストレッチを定期的に行うことで、気持ちも軽やかになることでしょう。
1.肩甲骨はがしストレッチ
〇これは一番簡単で効果的なストレッチです。肩を回すだけの2ステップで、所要時間は1分程度です。
1.両手を肩に乗せて肘で大きな円を描くように、前から後ろに回します。(30秒)
2.反対に、肘を後ろから前に回します。(30秒)
〇肩甲骨周りの血行を良くし、肩こりを改善します。

2.肩アップダウンストレッチ
〇これは肩を上げる簡単なストレッチです。
1.肩をすくみ上げます。1秒キープ。
2.肩を後ろに動かします。
3.肩の力を一気に抜きストンと落とします。
4.これを5回繰り返します。
〇首の上から肩甲骨につく肩甲挙筋に有効なストレッチです。

3.首のストレッチ
〇首の縦向きのストレッチです。
1.アゴを上にあげ、上を向いて首をそらせます。ゆっくりと行いましょう。
2.その後、アゴを引いて真下までさげる動作を行います。
3.上下を5回繰り返します。
〇首の横向きのストレッチです。
1.右手を頭の左側に添え、右を向き鼻をわきにつけるつもりで頭を右に傾ける。
2.左腕は少し開き床の方へ伸ばし、30秒キープ。
3.1と2を3回行います。
4.反対側も同じ様に行います。
これらのストレッチを日常的に取り入れて、肩こりを解消しましょう。
わからないことがありましたら当院にご相談ください。