変形性膝関節症(OA)は多くの人が直面する慢性的な膝の痛みや不快感を引き起こす疾患です。
そもそも変形性膝関節症とはどういったものなのか?
説明していきますね。
変形性膝関節症とは?
変形性膝関節症は、関節軟骨の摩耗や損傷によって引き起こされる疾患です。
年齢と共に発症リスクが高まり、特に50歳以上の人々に多く見られます。
以下のような症状が一般的です。
症状
〇膝の痛み
〇膝の腫れ
〇関節のこわばり
〇関節の可動域の制限
〇音が鳴る(クラック音)
このような症状が出たら、変形性膝関節症のサインかも?
早めの対応で悪化を防げます。
それでは、日常でのケアの方法についてご紹介します。
ケアの方法
1.痛みの管理
〇痛みがひどい場合は、冷却や冷湿布をして症状を緩和しましょう。
2.サポーターやブレースの使用
〇膝の安定性を向上させるために、サポーターやブレースを利用しましょう。
3.体重管理
〇適正体重を維持することで、症状の悪化を防ぎます。
4.正しい姿勢を保つ
〇膝への負担を軽減するために、立つとき、座るとき、歩くときの姿勢に注意しましょう。
5.適切な靴を選ぶ
〇クッション性があり、足にフィットする靴を選びましょう。
6.日常生活での工夫
〇無理のない動作を心がけ、段差の上り下りや重いものの持ち上げに注意しましょう。
7.医療機関・整骨院でのサポート
〇定期的な医師や理学療法士、整骨院での指導を受けながら、適切な治療とリハビリを続けましょう。
続いて、家庭でも出来る運動をご紹介します。
家庭でもできる運動法
1.筋力強化
〇特に大腿四頭筋やハムストリングス、臀部の筋肉を強化することが膝への負担を軽減します。
〇具体的な筋力トレーニングとして、次のエクササイズを試してみてください。
●シットトゥスタンド
•椅子に座りゆっくり立ち上がる動作を繰り返します。膝に負担をかけずに行うことがポイントです。
●ストレートレッグレイズ
•仰向けに寝て、一方の脚をまっすぐ伸ばしたまま持ち上げます。腰が反らないように注意しましょう。
当院には、レッグエクステンションというマシンで大腿四頭筋の筋力トレーニングを行えます。
ぜひ活用してください。
柔軟性の向上
〇関節の柔軟性を維持することも重要です。ストレッチを日常的に行い、関節の鼓動息を広げましょう。
〇具体的なストレッチエクササイズとして、次のものを試してみてください。
●ハムストリングスストレッチ
•座った状態で脚を前に伸ばし、つま先に手を伸ばします。
●大腿四頭筋ストレッチ
•立った状態で一方の脚を後ろに曲げ、足首を手でつかむ動作を行います。
3.有酸素運動
〇軽い有酸素運動も膝関節の健康維持に効果的です。ウォーキングや水中ウォーキング、サイクリングなどを選びましょう。
以上のように、ケアや運動、ストレッチをして痛みの緩和、予防をしてみてください。
わからないことなどあれば、当院にご相談ください。